酢あるところに酒あり
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元が果汁にしろ、穀物にしろ、糖を含むものを保存しているうちにアルコール発酵が起こって酒ができます。古くは雨水の溜まった蜂の巣で自然に酒ができていた、というミード(mead)発祥のお話なんかが典型ですね。
世界には様々な材料からできたお酒があります。米、大麦、小麦、麦芽、ぶどう、はちみつ、ミルク…etc.
そしてできたお酒が酢酸発酵するとお酢になります。バルサミコのことを調べていてもぶどう果汁を樽で保管していたらアルコール発酵と酢酸発酵が連続して起こり、バルサミコ酢ができていた、という話になります。もともとは「あとで飲むつもりでお酒を取っておいたら酸っぱくなっちゃった〜(泣)」みたいなことが世界中で起こっていたことから始まったんでしょうね。
穀物酢であればその前段階としての米酒、ビールなどがあり、果実酢であればワインやりんご酒(シードル)など。ハニービネガーの元として考えられるのはミードということになりますね。お酢というのは加熱殺菌しなくても保存ができる加工品であり、それ自体が殺菌力があるというのも優れたところです。
当店で扱っているハニービネガーは、できたお酢にはちみつを加えたドリンク用の酢ではありません。はちみつを発酵させて醸造酢として作られているものです。よくあるドリンクビネガーとは違うので、甘さはほんのりとしか感じられません。しかし、水で割って飲んでも飲みやすいですし、料理用の酢としての汎用性もしっかりあります。私は何度かこのお酢でピクルス作りをしていますし、ドレッシングのベースとしてとても良いと思っています。私市醸造さんでも贈答品としての需要期限定でしか作らないお酢なので、次回製造はおそらく来年の初夏です。
在庫があるうちにぜひご注文ください。お待ちしています。