バルサミコ酢の沼にハマりかけた話

バルサミコ酢の沼にハマりかけた話

オリーブオイルを扱う時に、つい出来心で仕入れてしまった「サポローゾ・バルサミコ酢」。存在は知っていましたが、愛用するような生活もしてこなかったので、自分でも試用しながらつっかえつっかえで紹介をさせてもらっています。

中世に起源を持つ伝統的バルサミコ酢は最低でも12年以上熟成させないとテイスティングに合格しないと言われており、モデナやエミリアロマーニャのDOP認証基準にもなっています。なかには25年もの、50年もの、100年もののバルサミコ酢、なんていうものもあって、値段も100mlで10万円を超えます。庶民のものではありませんね。

一方で普及品とか工業的と言われるバルサミコ酢もあります。ワインビネガーをベースにしてぶどうの濃縮果汁を加えて甘味を加え、カラメルで色ととろみを補ってつくった熟成期間のないものです。こちらは文字通り普及品として、レストランのテーブルに(中華屋さんのお酢のように?)置かれているそうです。

サポローゾはDOP認証はされない6年熟成、IGP認証の対象である10%以上のワインビネガー配合もしていません。ちょうどその間を埋めるような製品です。味わいは限りなく伝統的バルサミコ酢に近く、原材料には「ぶどう(イタリア)」とだけ書かれています。

この製品の価値をどのように皆さんに伝えていけるのか?自分自身が「愛用」していく中で、自然に紹介できるようになるとよいのですが。

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