新潟県村上市に行ってきました(その3)

新潟県村上市に行ってきました(その3)

有限会社奈良橋商店

村上市の生産者訪問の最後は奈良橋醸造でした。

越後村上づくしこだわり味噌の醸造元です。

会社事務所と道を挟んだところに築100年と言われる味噌蔵があり、その中の木桶で味噌を醸造しています。挨拶だけと思ってダメ元でお邪魔しましたが、たまたま社長さんがいらっしゃって味噌蔵と仕込をする工場内を案内していただきました。

「越後村上づくしこだわりの味噌」は一括表示の原材料に記載されている「大豆、米、塩」のすべてを新潟県村上市産で統一している驚きの商品設計です。訪問順は前後していますが、私はこの味噌の存在を知って「村上市で塩を作っている」ことを知りました。

村上市北部の日本海沿い「笹川流れ」には株式会社えんをはじめ10軒前後の製塩所があるようですが、大量生産を前提にしているわけではないので原料用にたくさん使うからと言っても安く購入できるわけではなく、逆に量が多すぎて供給できないと言われてしまうこともあるようです。その結果、笹川流れの塩は通常の原料用食塩の10倍の値段になっているそうです。

それでも村上産原料にこだわって作った味噌は、一般の米味噌が100gあたりの食塩相当量が11g台のものが多いのですが、少し甘口の100gあたり10.3gの表示になっていて「甘口」と表記されています(減塩とか「かるしお」には当たりません)。普段、赤系米味噌(信州味噌など)を使用している方であれば特に気を遣うことなく使っていただけます。(その4)につづく

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