当店ではちみつを扱っている理由
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当店はさ・し・す・せ・そ・あ・おの7つのジャンルの調味料を主に扱っています。
つまり
- 砂糖と伝統的甘味料
- 塩
- 酢
- 醤油
- 味噌
- 油
- お楽しみ
であり、砂糖ジャンルの中にはちみつを入れています。その中で砂糖は沖縄の(株)青い海の天糖太陽のみを扱っていて、はちみつは単花みつ5種類を扱っています。はちみつの方が売り場として広くなっています。
その理由は砂糖よりもはちみつの方が人類にとって歴史が長い甘味料だからです。いわゆる西欧先進国で砂糖が普及したのは16世紀以降であり、それまでははちみつが重要な甘味料だったからです。地産、国産、伝統製法と言ってはじめた当店では国内産サトウキビを原料にした、化学的精製をしていない砂糖とはちみつを並べることが良いと思ったのではちみつを伝統的甘味料として扱っています。
今年になってめぐりめぐってハニービネガー、ハチミツの酢を扱うようになりましたが、実際に私市醸造さんが購入している原料は当店が扱っているはちみつ屋さんから供給されています。ただし国産はちみつではありませんが、これは原料として使用する上での量と質の安定性から合理的なご判断だと考えています。
酢のあるところにお酒あり、なんて言葉があるのか知りませんが、酢の製造工程では前段階で酒が作られているはずで、先日、お友達との雑談動画の中でも話していますが、はちみつから作られた酒があって、それを酢酸発酵させてハニービネガーは出来上がっています。動画では「その酒、飲んでみたいね〜」という呑気な話だったんですが、実際、世界を見渡すとはちみつで作られた酒が存在します。
私は寡聞にして知らなかったのですが、ちょっと調べたらはちみつのお酒で「ミード」というものがあり、しかもそれはおそらく人類最古の酒だったようだのが通説になっているそうですね。なんでも1万4千年前から飲まれていたとか。
味噌、醤油、お酢に比べて比較的歴史の浅い砂糖ジャンルの補完としてはちみつの伝統に頼っている、というわけです。もちろん良いはちみつ屋さんとお知り合いになれたことが直接の要因ではあるわけですが、実はそういうことを考えておりました。