
品川区 区立小中学校の前夜祭をオーガニックに
共有
・朝日新聞が2月5日に報じている(ネットで確認)ところによると、品川区が2025年10月以降に小中学校の給食で使用する野菜をオーガニック(または特別栽培などの環境に配慮した農法で作られた)にすると発表したそうです。「品川区には対象となる小学校が31校、中学校9校、義務教育学校6校あり10月から導入する。」
品川区ではすでに給食無償化は実現しているそうですが、無償化後に質が落ちたという意見が出ていて、それへの対応の一環ということのようにも読み取れます。
この記事を読んでちょっと気になったのが以下の点です。
1.オーガニックという言葉は定義がしっかりしているので、ただ農薬を使っていません、化学肥料を使っていません、だけではオーガニックとは言えません。たとえば、
・2年あるいは3年以上農薬や化学肥料を使っていないことや、除草や消毒に使えるものにも規定があります。
・遺伝子組み換え技術を使用していないこと(タネについても確認が必要)
・土壌、水、大気汚染を防ぐこと
2.東京の食料自給率はほぼ0%であることは以前に動画を出しました。品川区には農業をやる土地がほとんどないので、実際には他の地域でできたものの中からオーガニック野菜、またはそれに近い環境配慮された野菜を買ってくることになります。
・報道でも品川区の区立小中学校の数が出ていましたが、生徒数にすると24,000人くらいになるみたいです。一人100g使ったら、1日2.4トンくらいが必要になるわけですね。年間で400〜500トンというところでしょうか?品川区では作れない量だと思います。
・費用については、1食12円の方で計算すると、2800万円➗12円で年間233万食、24,000人だとすると年間100食弱、10月から実施ということあので半年分の予算ということなんでしょうね。
新聞から読み取っての印象はざっとこんなことですが、基本的には賛成です。
賛成の理由のひとつは、学校給食が採用することにより、オーガニック(またはそれに近い)野菜が必要になると確定することです。予め必要量が確定することで、供給する業者とその上流の生産者も計画生産ができます。学校給食には入札があるので、常に使ってもらえるかはわからないんでしょうが、年間とか学期ごとの入札であればある程度は準備できますね。そして各地の学校給食が同じことを言い出せば、近隣の農家もそれに応えるようになると思います。できれば入札ではなく近隣の農地と契約とかするのが良いと思いますが。それがある程度日本の環境保全に貢献することは考えられます。
もうひとつはタネから農薬からそうですが、独占企業からの自由を守るため、ということもあります。
英語的表現からの転用なんでしょうけど、「著作権フリー」とかいう言い方が定着しているじゃないですか。「〇〇フリー」というのを我々はタダという意味で使ってしまいますが、「〇〇から自由」であることですよね。
海外のA社のタネから自由であること、A社の農薬から自由であることは自国の食糧を守るために大切なことです。一部の大きな世界的企業だけにタネや農薬をコントロールされるとしたら命を捧げることになりますからね。
そんなこと言っても食糧危機になったらどうするんだ、という人もいるかもしれませんが、大手にだけ任せてその会社がどうにかなったら取り返しがつきません。自由であることは不便でもありますが、その不便は乗り越えていかないといけません。
日本の環境保全に貢献するかもしれないことと一部の大手企業、特に海外企業の影響から自由でい続けるためにはとりあえず賛成だと言っておきます。当店チャンネルでもお話ししています。→ https://youtu.be/7wtQenrPLg0